『伊藤杏菜 女子大生×ロードレース』⑥~Tour of Japanに帯同してみて~

今回のコラムは、先月の5月17日から24日までの1週間に渡りツアーオブジャパンが開催され、数日間レースに帯同したときの事を書きます。

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ツアー・オブ・ジャパンは、UCIアジアツアー2.1にカテゴライズされる自転車ロードレースであり、日本国内では都府県をまたぐ唯一のステージレースです。
今年は新たに1ステージ追加され、合計7ステージでの開催になっています。

第1ステージ:5/17(日)大阪・堺
第2ステージ:5/19(火)三重・いなべ
第3ステージ:5/20(水)岐阜・美濃
第4ステージ:5/21(木)長野・飯田
第5ステージ:5/22(金)静岡・富士山
第6ステージ:5/23(土)静岡・伊豆
第7ステージ:5/24(日)東京・大井

今回私は、Champion Systemチームと共に第1ステージ堺ステージと第2ステージいなべステージに帯同して行きました。

そして今回のTOJには、Champion Systemがウエアサポートを行う以下の海外チーム3チームが来日しました。
LAMPRE-MERIDA
(ランプレ・メリダ/イタリア)
DRAPAC PROFESSIONAL CYCLING
(ドラパック プロフェッショナル サイクリング/オーストラリア)
AVANTI RACING TEAM
(アヴァンティ レーシングチーム/ニュージーランド)

その中でもUCIワールドチームであるランプレ・メリダの選手とともに大会前日の午前中に開催されたFUN Ride with LAMPRE MERIDA。

あいにく朝から雨が降っている天候となりましたが、ファンのみなさんと一緒にランプレ・メリダの選手と
サイクリングイベントで楽しく走る事が出来ました。
体も冷えてしまうので、1時間程度で終了。
言葉がなかなか通じないから、通訳さんに頼りながら質問したり、いろいろ会話も出来て、楽しかったです。
ヴァレリオ・コンティ選手は昨年のTOJ、JAPAN CUPの際にいろいろ話をさせてもらったり、
TOJの堺ステージの前日に一緒に走りながら、いろいろ話したりとすごい良くしてくれた選手です。
最終的にレースでは伊豆ステージで優勝した選手です。

私が観戦した、ツアー・オブ・ジャパンの幕開けを飾る第1ステージ

仁徳天皇陵古墳横をスタート地点に大仙公園を周回する一般道を使った特設コース。
1周2.65kmを選手が1人ずつ出走し、コース1周のタイムを競います。
スタート直後からは、トップスピードまで一気に加速。
4つのコーナーでは、最短距離を走りタイムを詰めるため、
選手たちは全力でペダルを踏みながらも高い集中力を保つ必要があります。
最終コーナーを抜けた後の緩い登坂が、最後のスピード勝負の決め手となります。
そして第2ステージの三重県の最北端に位置する街、いなべ市。
日本では数少なくなったナローゲージの三岐鉄道北勢線の終着駅である阿下喜駅前をスタートし、
阿下喜温泉前をパレード走行しながら風光明媚な周回コースへと向かいます。
梅まつりで有名な農業公園内に設定されたゴール地点を通過すると、
ベルギーのレースを連想させる激坂区間をこなしてKOMへ到達。
テクニカルな下り区間やハイスピードなワインディング路など、
ロードレースの醍醐味をたっぷりと味わえる魅力的な公道サーキットコースを駆け抜けて、
最後は上り基調のゴールスプリントで勝敗を決します。

そして、ツアー・オブ・ジャパンは、1日で着順を争う「ワンデーレース」に対し、
複数日(複数ステージ)にわたってレースが続く「ステージレース」と呼ばれるロードレースです。
ステージレースでは、各ステージ毎に着順を競うのはもちろん、
「ゴールまたはコース途中の指定地点での通過順におけるポイントによる賞」
「指定された山岳および峠での通過順におけるポイントによる賞」など、
複数の賞が設けられているのが普通です。ツアー・オブ・ジャパンでは以下の6つの賞が設けられています。
全7ステージを通じて最少タイムの選手が個人総合時間優勝者として栄光のグリーンジャージを手にする個人総合時間賞、
各ステージでの優勝者(最少タイム選手)に贈られる賞の区間賞(ステージ賞)、
各ステージのゴール順と中間スプリント地点の通過順に与えられる既ポイントの合計で順位を決定。トップ選手にはブルージャージが贈られる、ポイント賞、
山岳地点の特定周回で獲得した合計ポイント1位にレッドジャージと共に贈られる賞の山岳賞、
25歳(2015年に満25歳となる選手)以下の全選手のうち、
個人総合時間の最上位選手。ホワイトジャージが贈られるの新人賞、
各ステージでチームの上位3選手の総合時間を累計し、最も合計タイムが少なかったチームに贈られる団体総合時間賞があります。

今大会のリーダージャージのチームロゴをChampion Systemが行ったので、
私は各賞を受賞した選手のもとへ急いでいき、ジャージのサイズを確認しました。

これは次のステージで選手は着用してレースを戦うので間違えないように確認をとります。
今回、海外チームの選手が獲得した事もあり、言葉が通じず苦戦しました。
ただ、このような機会はなかなかないため、とてもいい経験になりました。
またツアー・オブ・ジャパンは各開催される地元の協力がとても多いレースだと感じました。
今月末に栃木県・那須を舞台にした全日本選手権も今すごく地元の方を中心に大会を盛り上げ、
成功させようと動いてます。
来月はその全日本選手権のレースと、裏側について書きたいと思っています。

 

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