『飯田忠司 トライアスリートへの道』⑤~バイク編~

 

皆さんこんにちは。FELTサポートライダー、トライアスリートの飯田忠司です。

5月の今は気候も良く気持ちよくトレーニングができますね。画像は少し前の4月初旬の江戸川サイクリングロードです。ご覧のとおり、この時期の菜の花はとっても綺麗で、こんな景色の中走ると、きつい練習も気が紛れます(笑)

さて、話はそれましたが、第5回の今回のテーマはバイクについてです。 バイクに必要な道具に関するよくある質問ついてはコラムVOL2を参考にしてください。 ここでは既にバイクに必要な道具が揃い、かつポジションなども購入したお店などでしっかり出してもらっている事を前提として話を進めていきたいと思います。

早速手に入れたロードバイク。早速公道に出てガンガン走ろう・・・の前に、まずは安全にロードバイクで走る事ができるようになる事が大事です。 これは一見すると当たり前の事のようですが、ロードレーサーになるとタイヤも普通の自転車に比べるとかなり細く、速度も出ますので、これらの事が容易にできなくなり、恐怖心を抱く方も多いです。 いきなり公道で乗ると怖い・・・こんな方は人気のない駐車場など広いスペースでこれらの事がしっかりできるようになって、バイクをしっかり自分の意志でコントロールできるようになってから公道でのトレーニングをするようにしましょう。VOL2でも触れましたが、初めからバイクシューズでやる必要はありません。まずはランニングシューズなどで確実にできるようになってからバイクシューズに移行しましょう。

 

まずは安全に確実にバイクをコントロールできるか?

以上を踏まえてまずは技術的なポイントを4つ挙げてみました。

 1:真っ直ぐ走れるか。 白線など直線を目安にまっすぐ走れるかまずはゆっくりとした速度でやってみましょう。 意外にもまっすぐ走れない方も多いと思いますが、やっていくうちに慣れてくるはずです。

 2:止まりたい所で止まれるか。 ボトルまたは目標物を置き、その地点で確実に止まれるようにする。始めはゆっくりとした速度から始め、徐々に速度を上げても、確実に目標地点で止まれるようにしていく。

3:(左右)カーブをしっかり曲がれるか ボトルまたは目標物を置き、その周りを回る。 この時、初心者は下を見てしまいがちですが、自分の行きたい方向を見るようにしましょう。 右回り、左回りでも得意、不得意があるので、左右差なくコーナリング(カーブを曲がれる)ようにしていきましょう。  

4:片手を離して乗れるか バイク乗車中、水分補給の為にフレームについているボトルを抜く、しまうなどの作業で片手になる状態がでてきます。このような時にもしっかりとバランスを保って走れるようになる必要があります。

これらの基礎的な練習はショップで開催している所も最近は増えてきました。 ロードバイクに安全にしっかりと乗れるようになる為にももしこのような基礎練習が開催されている場合は積極的に参加してみてくださいね。 そしてまずドロップハンドルでこれらの事が確実にできるようになってから、DHポジションで走行をするようにしましょう。

 

 トライアスロンのレースに必要な練習

次に具体的にトライアスロンのレースに必要な練習についてみていきましょう。

51.5㎞のスタンダードディスタンスのレースではバイクの距離は40㎞です。 時間にすると速い方で1時間~大体の方が1時間30分程度かと思います。 まずこれくらいの時間確実に乗れるようになる事を目指しましょう。

とはいえ、いきなり1時間は結構大変だと思いますので、まずは30分程度から始め、徐々に時間を伸ばし1時間可能ならば2時間くらい乗れるようにしていきましょう。 その際も頑張る必要はなく、まずは会話ができるくらいの楽なペースで時間を伸ばしていきます。

走行時は回転数にも注意しましょう。もしサイクルメーターで回転数が表示されるものであれば80~90回転くらいを目安にすると良いでしょう。 ただし、この回転数でお尻がポンポンと跳ねてしまうようであれば、少し回転数を落とした所から始めてください。慣れてくれば回転数を上げても問題なく回せるようになっていきます。 メーターがない方は「重いギアをガシガシ」ではなく「少し足に引っかかるくらいのギアでクルクル」回すようにしてください。 重いギアをガシガシ踏むと確かに頑張っている感があり、確かに速度が出ますが、筋力への負担は増します。トライアスロンの場合、バイクパートで極度に筋力に負担をかけてしまうとその後のランニングにも影響を与えかねません。なるべく筋力への負担を少なく速度を出せる技術を身につける為にも適度にギアを変えて、適切な回転数で練習をしましょう。

楽なペースで1時間~2時間が確実に乗れるようになってきて、もっと速く走りたい!と感じるという方はそれはレベルアップした証拠です。そうした場合は途中で少しペースを上げたり、1時間~2時間のなかで序盤はゆっくり始め、徐々にペースを上げて全体の平均速度を上げていくようにして行けばよいでしょう。その際も回転数や安全には気を配るようにしてくださいね。

 

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平日に外で乗れない場合は、画像のようなインドアトレーナー(ローラー台)も積極的に使用したいですね。 信号や車を気にすることなく短時間で効率の良いトレーニングができます。

 

 ロードバイクの魅力

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最後に・・・もちろん、レースの為に真剣に練習をする事も大事ですが、ロードバイクの魅力はなんといっても少ない力で遠くまで気持ち良く行ける事。

仲間と50キロ先の美味しいお店や景色を見に行って、休憩してまたのんびり帰ってくる・・・・。 こんな事ができるのはロードバイクだけです。 このコラムを書いているこの5月くらいの時期が最も気持ち良くロードバイクに乗れる時期でもあります。

このような楽しみを交えつつ、是非、安全にロードバイクに乗れるようになって、正しくレベルアップしていってくださいね。

今回はここまで。 次回はランニングについてです!

 

飯田忠司(いいだ ただし)

プロトライアスリート

日本トラアイスロン連合指導者養成委員

トライアスロンスクールI-STORM代表

主な成績

2011年 佐渡国際トライアスロンAタイプ 優勝

2012年 佐渡国際トライアスロンAタイプ 2位

2013年 五島長崎国際トライアスロン エリート2位

スクール情報(I-STORMサイト) www.i-storm-tri.com/

オフィシャルサイト www.iidatadashi.com

 

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