武骨な大陸横断アドベンチャーバイク | BOMBTRACK BEYOND ビヨンド レビュー

Beyond:  ~の向こうに、~を越えて、~のかなたに

しとしとと濡れた土の音だけが響くダブルトラック。

 

古から続く異世界への道、シルクロード。

 

天へと続くかのような長くも美しいヒルクライム。

 

BOMBTRACK BEYOND2

ボムトラック・ビヨンドは、その名の通りまだ見ぬどこかを自らの力で確かめに行くための自転車だ。

 

いかにも頑丈そうなクロモリフレーム。

 

太い650Bタイヤ。

 

そして、かなりワイドなフレアハンドルとアップライトなポジションからは、世界のどんな道でも、たとえ歩みが遅かったとしても、必ず走破するといった気概が感じられる。

 

その風貌から安定性、耐久性、走破性には優れていても、走りは重いだろうと想像していた。だがそれは良い意味で裏切られた。

 

腰を浮かしてペダルを漕ぎ出す。脚に伝わる感触に曖昧さは無い。そのまま立ち漕ぎで軽くバイクを左右に振る。鈍重な動きを想像していたが、リズムを取りやすく適度に軽快で、実に自然な挙動だ。

 

そのままスピードを維持すると、アップライトな姿勢とワイドなタイヤから想像されたように快適なバイクであることも感じられる。気張らず走れる独特のフィーリングがある。

 

なんとなくペダルに掛ける力を少し強めてみたくなった。踏みやすい。なぜだかすごく愉しい。メーターを確認してみると、思った以上にスピードが出ている。

 

安定感が高いからスピードを感じさせなかったんだろう。これは決して遅い自転車じゃない。進む自転車だ。そう思った。

 

特段スタイリッシュではない。むしろ無骨。でも実際に走らせると、そこがイイと思えてきた。

 

この自転車となら、荒野の先に望む地平線の向こうにも行けてしまうんじゃないか。そんな気にさせてくれる自転車がビヨンドだ。

 

ビヨンド製品ページ

 

ギャラリー:

大きなフロントラックはテントやシュラフを積載するのに適している。

 

フロントフォークもクロモリ製。しかもパイプ径も太めで安心感がある。

 

ケージラックを取り付けるためのマウントがあるが、利用するにはフロントラックを取り外す、もしくは交換する必要がありそうだ。

 

パイプの溶接は、武骨かつ綺麗。

 

ISO(国際標準化機構)でMTBの安全要求事項を満たしていることからも信頼性がうかがえる。

 

ビヨンド2には、ライトの電源を供給するダイナモハブをスペック。

 

ハブフランジに入ったロゴがお洒落。

 

あらゆるパーツに入ったロゴが嬉しい。

 

トップチューブにはバッグをボルトで直付けするためのマウント。ダウンチューブ上はリアのダイナモライトへの配線だ。

 

書き手:坂バカスタッフ コエサシ

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