プロジェクト135パート2 第110回 (インド)アンベール城

 世界遺産としての正式名は「ラージャスターンの丘陵城塞群」で、2013年に登録されました。ラージャスターン州はデリーから南西へおよそ260kmのジャイプルを州都とする場所にあり、ジャイガル要塞、ナイガール要塞などが山の上に連なっており、アンベール城はその主要なお城です。16世紀から17世紀にカチワーハ家と言う王族の首都であったそうです。ジャイプルからは10kmほど北東にありますが、完全に山の中で、デリーなどの大都市とは全く趣の異なる風景でした。
 
■今回場所は
 

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こちら側がアンベール城の一部、向こうの丘の上にある要塞がジャイガル要塞です。多分。
 
こんな城壁が延々と続いています。
 
お城までは麓から象のタクシーが有ります。周囲の人に比べて象はさすがに大きいですネ。私達は象でなく、ジープで登りました。
 
左手の山にも、右手の山にも要塞が有ります。これが全部で「丘陵要塞群」なのです。
 
丘の上と言うか山の上に有る要塞ではありますが、小さな砦と言う感じではなく、立派なお城です。
 
これで、まだ入口部分です。こちら側、写真を撮っている側に立派な大きな建物が在るのです。
 
インドで現在に残っている建造物は全て石造りと言えます。あんな山の上に16世紀、江戸時代より前にどうやってこんな建物を創ったのでしょう。
 
石造りだと、何百年経っても残っているので、日本の木造建築より当時のままなのでしょうネ。
 
世界で最も美しい門と言われている、ガネーシャ門です。
 
壁面はモザイクで、外から見える茶色だけの、武骨なお城の感じとは大分違います。
 
中庭は、モザイク璧に囲まれた緑豊かな植込みが有り、砂漠の中の山上の城とは思えない風情です。
 
インド、と言う語感とは程遠い、繊細なお城の部分です。
 
内部は、金、銀、宝石など何とも高価な感じのする出来でした。
 
天井もこれはすごい、と言いたくなりました。
 
見て下さい。内部の壁は、風通しを良くするように、透かし彫りです。
 
あまりキンキラキンではなく、何とも豪華な造りでした。
 
こちらは豪華でも、高価な感じはしませんネ。
 
豪華な、キラビヤカなお城、だけでなく、難攻不落のお城だったそうです。
 
攻めるのは大変そうですネ。
 
ディーワーネアームと言うそうです。城内広場にある謁見の間です。
 
私達、今までにかなりたくさんのお城を見てきましたが、ここアンベール城はとても印象的なお城でした。
 
インドと言えばムガル帝国、と思いますが、ここアンベール城はそのムガル帝国にも屈しなかったラージプート族の王様の城だそうで、やはり一味違う風情の城でした。
 
料金は5ルピー、10円ぐらいです。
 
これは王様の食器です。なーんて冗談です。
 
アンベール城とは直接関係有りませんが、インドはとても自転車や三輪車の多い町でした。
 
スポーツ車はあまり見掛けませんでしたが、地元の人達が生活の足として自転車を活用している様子があちこちで見られました。
 
イギリスの植民地だった時代が長いので、町で見る自転車のほとんどがイギリス風なのだそうです。トーチャンのうけうりですけど。
 
そー言われて見れば、乗っている人も、インド人でも何となく英国風かも知れません。
 
別に、乗るかい?と言った風でもなく、何となく手を振って通りすぎました。
 
この自動三輪車の方が一般的だったかも知れません。
 
見かけの大きさほど重そうではありませんでしたが、この様な三輪車がたくさん有りました。
 アンベール城はデリーからおよそ260km。バスでおよそ7時間ほどかかります。高速道路と言うか、国道を行くのですが、これが難行苦行。まず、バスそのものがガタガタ、その上道路がデコボコそしてルールと言うかマナーは最悪。中央線近くをノロノロのトラックが走っていたり、路肩側を逆走して来る乗用車が居たり。大都市近くの渋滞は予定が全く立ちません。2時間後にトイレ休憩と言って3時間かかるのは普通で、ご用があればどこでも停めますから…と言われてもネー。それでもアンベール城は見る価値有りました。体力に自信の有る方にお勧めします。
 
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