プロジェクト135パート2 第7回 ラヴォー地区のブドウ畑

 レマン湖畔、ローザンヌからモントルーにかけての丘陵地帯をラヴォー地区というそうです。ここには段々畑状のブドウ畑が延々と続き、青いレマン湖とあいまって美しい情景を創り出しています。この歴史あるブドウ畑が2007年、世界文化遺産に登録されたラヴォー地区のブドウ畑です。
 
■今回場所は
 

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ラヴォー地区の西の始まり、レマン湖の中心あたりにあるのがローザンヌです。ローザンヌのシンボルともいうべき大聖堂です。今回は朝行ったので聴けませんでしたが、この聖堂では毎日夜10時から深夜2時までの5回、【時を告げる声】が500年以上前から夜空に響き渡るそうです。
 
この聖堂はステンドグラスでも有名だそうです。
 
それにしても、スイスの有名な寺院、聖堂、修道院など世界遺産であっても人が少ないのには驚かされます。それに、入場料を取るところもありません。
 
大聖堂の庭から見たローザンヌの旧市街です。
 
ローザンヌの街は大聖堂のある旧市街が高台にあり、レマン湖畔の新市街が低く、鉄道駅がその真ん中にあります。この3つの地区を結ぶメトロがあり、これもスイスパスでタダで乗れます。
 
そーそー、スイスパスを紹介しましょう。これが2人のスイスパスとパスポート(身分証明書)です。
 
スイスパスには、本人の姓名、何日から何日まで有効、2等車用、国籍、パスポートナンバー、使用条件(常にパスポートと一緒に使うこと)、料金などが書いてあります。ちなみに私達は、一か月有効の2等車用、スイスフラン607を購入しました。
 
駅や列車にこの目玉マーク?があると、「検札に来るよ」という意味のようです。
 
検札はこんな具合にやってきます。このあたりを何度も乗っているとき、この車掌さんとは3回行き当たりました。3度目はやーっといった感じで、見せろと言われませんでした。
 
大聖堂を出て、旧市街を桟橋に向かっていると、からくり時計がありました。ちょうど10時で、からくり人形が踊りだし、大聖堂の【時を告げる声】を聴けなかったうっぷんを晴らしました。
 
スイスの街にはこのような噴水塔がいたる所にあります。次回のベルンはもっと沢山ありましたが、ここローザンヌの噴水塔もきれいでした。からくり時計の横にあった噴水塔です。
 
いよいよレマン湖まで下りてきました。モントルー行の船を探します。
 
船の上は東洋人と思しきは私達だけ、最初は大人しくしていたのです。
 
でも、だんだん楽しくなってきて、、、いえいえ決してお酒なんか飲んでませんよ、まだ。
 
これがラヴォー地区のブドウ畑、世界遺産です。
 
一枚だけ、写真を見てもあまり感激がないと思いますが、こんなところが延々と続くのです。
 
私達もバンザイしてた頃は、うーん凄いこれはさすがに世界遺産だ!などと喜んでいたのですが、あまりに同じような景色が続くので飽きてきました。
 
第一、ブドウ畑を見ていても美味しくもなんともない、よし、ラヴォー地区で作ったワインを頂きましょう。ということでモントルーまで行く予定を変更、ヴィヴェイ(Vevey)で途中下船?することにしました。あっ、そーそー、この船もスイスパスでタダです。だからどこで降りようがこちらの勝手です。ほんとスイスパスはお薦めです。
 
ヴィヴェイは風光明媚な街で、映画俳優チャールズ・チャップリンが余生24年間を過ごした街だそうです。ネスレの本社があることでも有名だそうです。立派な建物の前にネスレの看板、これが本社か?と思ったらただの関連部門だそうです。立派でしたよーー。
 
お昼を食べたレストランで、ラヴォー地区のワインを買いたい、良い店教えてと聞きだしたのがここのワイン屋さんです。自分のワイン畑もあり、この地区の近所のワインも売っているとのこと。喜び勇んで、お店の目の前を通り過ぎてしましました。樽が積んであると言ってましたわ、確かに。
 
向こう側にも樽は積んであったのです。あまり立派な建物なのでちょっと腰が引けました。
 
中はこんな具合で、どれがどれだかわかりません。
 
トーチャンは真剣でした。うーんそれも試していい?モーチョット重いの無いの?ベルンまで送るといくらかかる?などと対応してくれた店員さんと延々とやっていました。私は飽きちゃいました。
 
結果、Chardonne6本、 Vevey赤3本、Vevey白3本の合計12本も買ってしまったのです。
 
現在の滞在地ベルンまで送ってもらう手配をしたので、ヴィヴェイの駅までの線路道を持ってこなくてよかったんですが、、、。皆さん、日本に無税で持って帰れるお酒って何本まででしょうか?そーです、1人3本まで、つまり私達は2人で6本までなのです。残りの6本には税金がかかるのです。
 
でも、トーチャンは、我が家で待つ娘の顔がちらついたとか。”日本では手に入りにくいスイスワインを買ってこないかなー”と言っているのが聞こえたのだそうです。
 
私は、普段デザートはほとんど食べないのですが、今回素晴らしいデザートを覚えました。レモンシャーベットの下にウオッカが入っているのです。その名はコロネル、飲むとコロッとネテしまうことからその名がついたとか?
 
かくして、ラヴォー地区のブドウ畑も無事終わり、地区の東のはずれモントルーの日も暮れかかり、自転車の人たちも帰路に着くのであります。今回、自転車が少なかったのは私達が主に船に乗っていたからです。さすがに便利な自転車もレマン湖では走れないようです。
 世界遺産の旅、スイスも7回まで進みました。次回はスイスの最終回、ベルンをお届けします。今回の旅は、ベルンに長期滞在して、各地を身軽に見てきました。帰国が近くなって、お土産の手配が現実的になってきたのです。満足なお土産を持って帰らないと留守番していた娘の機嫌が、、、。

 ところで、ワイン12本の関税はいくらだったと思いますか?買った金額に掛かるのだろうと購入時の請求書を後生大事に持って帰ってきたのですが、正解は量にかかるのでした。1リットル200円ですって。超過しているのが6本、720ml/本でx6=4,320ml。リットル以下切り捨てて(たぶん)、800円が税金でした。ちなみにこれはどんなに高価なお酒でも同じ計算式だそうです。トーチャン成田の”課税”の赤札がかかったところで係の人と話し込んで愕然としていました。20,000円のブランデーも500円のワインも税金は同じなのだそうです。

 さて、次回はスイスの首都ベルンの旧市街をお届けします。お楽しみに。

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