第18回 伊賀上野城(三重)

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【その一】 伊賀上野城に登城しました。
【その二】 忍者屋敷、その後、本物の忍者のアジト。
【その三】 自転車旅に役立つアイテム:シェファードアイアンF + K-WIND
【その四】 今回の城攻めは…
 

 
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伊賀上野城
所  在 三重県伊賀市
築城年代 天正13年(1585年)
城  郭 平山城
築城者 筒井定次
城  主 筒井氏、藤堂氏
廃城理由 明治6年(1873年)廃城令により。
天  守 層塔型模擬天守
見  所 水掘に屹立する高石垣
最寄駅 今回は伊賀上野駅(JR)
 
百地丹波守城
所  在 三重県伊賀市
築城年代 不明
城  郭 平山城
築城者 百地丹波
城  主 百地丹波
廃城理由 天正9年(1581年)織田信長に攻められ落城
天  守 無し
見  所 忍びのアジト的雰囲気
最寄駅 無し
 

 
【その一】: 伊賀上野城に登城しました。
 
日本100名城 伊賀上野城   【コメント:阿部ちゃん】
明けまして。マヤの予言もお構いなしに今年もつつがなく攻めて参ります。今年一攻め目を飾るのは三重県の伊賀上野城。クラークのぶ博士が指さす方へ大志を抱いて向かいます。
 
  名古屋を出て、液晶テレビでお馴染みの世界の亀山を経由して伊賀上野駅を目指します。良心的な運転士さんの許可を得て、先頭車両へ自転車を置かせていただきました。
 
  先頭から眺める景色はこんな感じ。目的の地まで結ぶ唯一の道。もう後戻りはできません。
 
  名古屋から約2時間半の旅路。腹を括ったあべは自然美あふれる景色を目に焼き付け、一旦心を落ち着かせます。
 
  【コメント:のぶ】
駅から走って10分ほど、そろそろ伊賀上野城も目前。
左側の嘘石垣に完全に気を取られて、着いたんじゃないのなどど無駄口を叩いていると…
 
  右手にいきなりきました!全力で不意を突かれて、たまげておる。
 
  四国の今治城を築いた名手、藤堂高虎が次にこの伊賀上野にやってきて、改修したのがこの高石垣。
 
  今治の水堀もすごかったが、この石垣の高さもすごいな。
第6回今治城はこちら
 
  喜怒哀楽すべてを舌打ちで表現する阿部の感嘆の舌打ちが響き渡ります。
 
  この石垣、登ってみるとやはり高すぎます。
 
  他の観光名所の追随を許さない、城跡の無慈悲な断崖がけっこう好きです。
 
  淵なんてほとんど戦乱の後です。
 
  藤堂高虎がここに来たのが大阪の陣の前。伊賀上野は豊臣方を攻める重要地点であっただけでなく、万一、大阪で敗れた場合、徳川家康は伊賀上野に籠城しようと計画していたようです。
 
  そのため、五層天守という大規模な工事をしていましたが、暴風雨で倒壊。豊臣が滅亡したため再建されませんでした。現在見られる模擬天守は昭和10年の建築。小田原城を彷彿とさせます。
 
  この再建天守の良い点はコンクリではなく、木造を選択して味を出したところ。
 
  城特有の急こう配も実現しています。降りるの結構コワいです。
 
  ちなみに参勤交代で江戸にいた藤堂高虎はホームシックになったのか、遠く伊賀上野を想い、江戸屋敷の近所を「上野」と名付けたそうです。
 
  百名城スタンプも無事ゲットしたと思いきや…
 
  忍びに狙われてました。実に伊賀的だ。
 
【その二】: 忍者屋敷、その後、本物の忍者のアジト。
 
日本100名城 伊賀上野城   【コメント:阿部ちゃん】
公園の敷地内には忍者屋敷がございます。元々市内の奥地にあった建物を現在の地へと移築して公開しているとのこと。外観は何ら変わった様子はありませんが。
 
  入口にはこのように表札が設えてあります。ここでようやく人の家ではないことがわかります。助かりました。
 
  さすがです。これが伊賀流のおもてなし。桃色装束は忍びの者として正しい選択だったのでしょうか。
 
  この方は屋敷内を案内してくれる地元のくノ一様です。壁の前で現代忍者学の講義を始めてくれました。我々以外に20人ほど参加していました。
 
  説明しながら突然消えたりします。当然みんな驚きます。2秒ぐらい狐につままれた顔を浮かべております。
 
  ご安心ください。このように壁がクルクル回る仕掛けになっております。神隠しにあったと思っていた見学者達は一斉に胸を撫で下ろしました。
 
  床にも仕掛けが施されております。危険を察したのぶ蔵がすかさず仕込みに手を掛けます。結果何も起こりませんでした。
 
  さらに奥へと進む地下ルートが存在します。心なしか近代的かつ厳重な施しに緊張感が高まります。
 
  博物館へつながる道だったようです。忍者といえば手裏剣。
 
  手裏剣といえば寝打ち。この態勢の場合の対象物は一体何なのか。忍者は突飛なスタイルを作りたがるようです。
 
  展示物を直に触れるコーナーもありました。血気盛んなのぶさんはこういうものを目にすると全体的に体の震えが止まらなくなるようで、時折誰にも見えない敵と戦おうとする癖があります。
 
  恐らくこれを被った歴代の人たちの中で一番マッチしていたのではないでしょうか。自分でも自覚しているらしく、この通りご満悦。
 
  最後にアテンドくノ一様と貴重な一枚。忍びを生業としているにも関わらず、無茶な要望にお付き合いいただきましてありがとうございました。この直後私の右隣は煙しか残っていませんでした。
 
  【コメント:のぶ】
戦国時代に本物の忍者集団が拠点にしていた砦を探しにいきます!伊賀上野城から東へ11kmでございます。
 
  すぐに町並みが消え、ほとんど辺りは荒野となってきました…
 
  百地丹波守(ももちたんばのかみ)城、通称「百地砦」。伊賀の三大上忍と呼ばれる百地丹波のアジトです。
 
  空掘、堀切で区切られた曲輪跡が残っていて、山城に迷い込んだ雰囲気があります。
 
  自分に逆らう連中に容赦しない織田信長は、伊賀に攻め込みました。世にいう「天正伊賀の乱」の舞台がここ百地砦。
 
  ふつう上忍というと姿を見た者もなく、正体不明なのですが、百地丹波は織田信長軍とこの砦で戦った記録が残っています。
 
  織田軍に敗北して百地丹波は生き延びたのか死んだのか、その後の足取りは分かっていません。
 
  これは何か忍者的な儀式の跡なのでしょうか。全く不明です。
 
  こちらは何やら触発された旅人。意味はありません。
 
  日没前に宿へ引き上げます。次回は同じ三重県の松阪城へ。
 
【その三】:自転車旅のお役立ちアイテム:シェファードアイアンF + K-WIND
 
  RITEWAY シェファードアイアンF

【コメント:阿部ちゃん】
「やっと逢えたね。」冷静と情熱の間でお馴染みの辻仁成が中山美穂に初めて会った時に言った言葉です。私もこの自転車に初めて手を触れたとき、心の中で同じ言葉をツイートしました。

 
ライトウェイラインナップで運命を感じたあべ一押しシェファードアイアンF。
細身の軽量スチールフレーム。トップチューブはホリゾンタル(水平)になっているのでスマート感が更に増します。また日本人の体型に合わせたライトウェイ独自の設計により、乗り心地はお墨付き。体力さえ許せばどこまでもいつまでも走行可能。ハンドルバーはフラットタイプで、初めてスポーツバイクを始める方にも無理なくご乗車いただけます。
 
カラーはピアノブラック、アイイロ、カフェブラウン、モモイロの4色、サイズは540、510、480の3サイズ展開。あなたの欲しいが必ず見つかります。そんなスタイリッシュ&コンフォタブルなS・I・Fで街に繰り出し、一目置かれてみませんか?
 
日本100名城 伊賀上野城   K-WIND

【コメント:阿部ちゃん】
 伸縮性と吸収性に優れたヘッドウェア。ヘッドウェアというものの、使い方は多様。のぶさんのように口の周りを覆うことも可能。決して苦しくありません。人の数だけ答えがあります。

 
 この時期には絶対に欠かせない1枚。いや、1枚といわず2枚でも3枚でも。スポーツバイクのみならずウィンタースポーツでもご使用いただけます。これでスノボ帰りに顔面を赤らめる心配がなくなります。カラー展開は驚きの82色。いつもの自分にちょっとしたアクセントとして、是非是非御検討くださいませ。
 
  【コメント:のぶ】
今回の真冬の旅に重宝しました。
顔と耳をK-WINDで覆っていなかったら走ってて凍っていたでしょうね。
顔を覆ってもしっかり息ができるのがポイント。

ちなみに夏は夏で、汗を吸収してすぐ乾くのでヘルメットの下などムレたくないところに使うと心地いいですよ。
手ぬぐい(?)代わりです。

 
【その四】:今回の城攻めは…。
 
今回の旅を振り返ると…
日本100名城 伊賀上野城   【コメント:のぶ】
これまでの旅で伊賀ほどミステリアスな土地はありませんでした。伊賀上野駅に着いたとたんに雲間から突如光が差し込み、百地丹波城についた瞬間には粉雪が舞い始めました。
 
  伊賀上野城はJRの駅からも近く、さらに伊賀鉄道に乗り換えれば歩きで目の前の立地です。駅チカ城の場合、輪行をして自転車を持っていく意味も薄れがちですが、周辺の史跡を巡れるというメリットもあります。
 
 今回訪れた百地丹波城跡は忍者マニアでなくとも耳にしたことがあるかもしれません(?)が、伊賀上野城からは東へ11km、最寄り駅などなく、文字通りの荒野をひたすら進みます。しかし高低差はわずか100m、自転車なら行くしかありません。車で伊賀まで来たならともかく、なかなかこの往復は厳しいものがあるでしょう。少なくとも私たちは今回の百地城探訪で自転車の行動範囲のチカラを実感しました。
 
 次回はこの伊賀から松阪城へ移動。サイクルトレイン(11km) + のんびり自走で峠越え(50km)、この企画最長の自走を真冬にやってみます。
 
 
 
2012年01月7日(土) 目的地:伊賀上野城(三重県)
移動:東京 ⇒ 伊賀上野  旅のテーマ:伊賀忍者
タイムテーブル 旅費 (一人分)

07:10 東京発 新幹線+在来線
08:51 名古屋着 (東京-名古屋-亀山-伊賀上野)
09:03 名古屋発 ¥12,240
10:05 亀山着 新幹線+在来線
10:45 亀山着 (松阪-名古屋-東京)
11:28 伊賀上野着 ¥12,210
2012年01月8日(日) 目的地:松阪城
移動:伊賀 ⇒ 松阪 ⇒ 東京
旅のテーマ:サイクルトレイン+50㎞の峠越え
タイムテーブル 旅費 (一人分)

08:30 宿を出発  
09:07 桑町発 伊賀鉄道サイクルトレイン
09:30 比土着 自走スタート (桑町-比土)
12:30 松阪城着 ¥300
17:23 松阪発  
18:41 名古屋着  
18:53 名古屋発  
12:33 東京着  
宿泊 サンピア伊賀
三重県伊賀市西明寺2756-104
TEL:0595-24-7000
¥8,000
朝食付。天然露天。
 
<参考:三重編の旅費>
※食費は別。別腹。
①移動 (ひとり片道)
新幹線+在来線 東京-名古屋-亀山-伊賀上野 (片道) ¥12,240
新幹線+在来線 松阪-名古屋-東京 (片道) ¥12,210
伊賀鉄道
サイクルトレイン
利用
桑町-比土 (片道) ¥300
自走 比土-松阪 (片道) ¥0
¥24,750
②宿 (一人分)
サンピア伊賀 朝食付。天然温泉。 ¥8,000
¥32,750
 
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