第17回 高岡城(富山)

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【その一】 高岡の大仏、そして古城公園。
【その二】 富山まで走ってみました。富山といえば白エビらしいです。
【その三】 自転車旅のお役立ちアイテム:バッグ類
【その四】 今回の城攻めは…
 

 
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高岡城
所  在 富山県高岡市
築城年代 慶長14年(1609年)
城  郭 平城
築城者 前田利長
城  主 前田利長
廃城理由 元和元年(1615年)一国一城令により。
天  守 無し
見  所 移り変わる四季の古城公園
最寄駅 高岡駅(JR)
 
富山城
所  在 富山県富山市
築城年代 天文12年(1543年)
城  郭 平城
築城者 神保長職
城  主 神保氏、佐々氏、前田氏
廃城理由 明治6年(1873年)廃城令により。
天  守 望楼型模擬天守
見  所 天守を眺めながらランチタイム
最寄駅 富山駅(JR)
 

 
【その一】: 高岡の大仏、そして古城公園。
 
日本100名城 高岡城   【コメント:阿部ちゃん】
城攻めの地を石川県から富山県へとシフトした御一行。ある大仏武将の「大仏参らずして城攻め成らず」という言葉を思い出し、目覚ましがてら「高岡大仏」へいざ参らん。
 
  訪れて初めて知った新事実。奈良の大仏、鎌倉大仏と肩を並べる日本三大大仏の一体に君臨している高岡大仏様。言われてみれば確かに立派です。坐像の高さが7m43cm、体重13,125kg。端正な顔立ちの割に肥満気味ですね。着痩せするタイプなのでしょう。
 
  「うちの近所にも大仏いるんだよ」と実は一番大仏に興味津々だった、のぶさん。紆余曲折を経て約800年の歴史は圧巻でございました。南無。
 
  【コメント:のぶ】
大仏に平和を祈願した後は、今度は戦争だ!ということで旅を続けます。
 
  高岡城は古城公園として市民に開放されており、園内図をみると水堀で区切られた城の縄張りがはっきり分かりやすい。
 
  自転車で走り回れるので晴れた日の散策は心地良いものがあるでしょう。
 
  二ノ丸と本丸を区切る水堀には傍まで降りて近づくことができました。
 
  この土橋を構築する石垣は前田家がこの城を築城したときからの現存でございます。
 
  本丸には前田利家の息子、前田利長の騎馬像が。驚きのながーい兜は、銀鯰尾兜(ぎんなまずおかぶと)。利長公のトレードマーク。
 
  高岡市立博物館(入場無料)では、ダースベイダー卿もびっくりのこの兜レプリカが被れます。
 
  こういう阿呆は、真っ先に討ち取られてください。
 
  「和田です」さん、ありがとうございます。
 
  百名城スタンプはこの博物館に。今回の旅で3城ゲット!
 
  この高岡城は前田家に身を寄せていたキリシタン、高山右近が縄張りしたと伝えられています。
右近像を拝むという裏テーマを実行して感慨深げな人と全く興味のない阿部の図。
 
【その二】: 富山まで走ってみました。富山といえば白エビらしいです。
 
日本100名城 高岡城   【コメント:阿部ちゃん】
そのまま自転車で富山城へ。七尾城のヒルクライムとは打って変わって実に心地良い(2回目)ツーリング。NFデザインがここへ来て効果を発揮。
 
  さぁさぁ見えて来ましたよ富山のお城が。古い友人にでも再会したかの如く、高々と右手を掲げるのぶさん。
 
  まぁ綺麗なお濠。神通川の川面に浮かんで見えたことから「浮城」と呼ばれ、越中の人々に愛された富山城。何故百名城に認定されなかったのか、腑に落とすまで少々お時間いただけますか?
 
  もっと近寄って見ましょうかね。石垣の角の部分と側面に若干の違和感を感じますが、この迫力は富山の顔を立派に務め上げているといえるでしょう。一説には滝廉太郎の名曲「荒城の月」着想の城と伝えられており、夜景の美しさは想像に難くありません。
 
  城あるところに銅像あり。利長さん程のインパクトはございませんが、越中富山藩2代藩主前田正甫(まさとし)公が凛として聳え立ちます。製薬業に関心の高かった正甫公。「越中富山の反魂丹」と言えばこの方。「これをやろう」と差しのべている瞬間を銅像にしてみたそうな。
 
  富山城の内部は資料館になっております。頭皮マッサージに夢中なあべを尻目に百名城スタンプを要求し出すのぶさん。「ここ百名城じゃないんですよ」と窘められ、我に返った御様子。とりあえずせっかく来たんですから中に入りやしょうぜ。
 
  「何で100名城じゃないんだよ」と富山の景色に向かって嘆くのぶさん。「あんないい映画を作る宮○駿がアカデミー賞獲れないのと一緒ですよ」と慰めてあげました。少し泣いてました。
 
  「しかしいいお濠だ」。1周ぐるっと回って機嫌を徐々に良くしていったのぶさん。いつかどこかの城で舟を浮かべて1杯やりたいと心に決めました。富山良いとこ一度はおいで。いや何度でも。
 
  おまけの富山城も制覇し、旅の目的を全て達成しましたので最後の御褒美のお時間です。のぶさんの眉毛が梶原一騎タッチになってしまう程今回の旅は充実していた、つまりそういうことです。
 
  富山といえば白エビと「和田です」さんが豪語するので専門店へ。刺身、天ぷら、素揚げの大三元。生態系に異常が生じないのか不安になるほどの量です。
 
  これでも立派なおとなえびです。熱を加えても赤くならないのが特徴です。カッ○えびせんも白エビを使っているとかいないとか。帰宅後の尿酸値がとても気になります。
 
  親知らずの位置を舌で確認しながら白エビを食らうあべ越しにカメラ目線を決め込むのぶさん。そして最後に一言、「富山に住みたい」。
 
【その三】:自転車旅のお役立ちアイテム:バッグ類
 
日本100名城 高岡城   Basil ツアーシングルライト

【コメント:のぶ】
足が長いのはいいんだけど、パニアバッグを装着してペダルを漕いでいると踵が当たるんだよなあ…
そんなイケてる悩みをお持ちの方には、Basil ツアーシングルがピッタリです。
曲線のフォルムがそんなトラブルをすっきり解消。

 
 今回はFreeload ツアーラックに装着。二本の鉤がしっかりキャリアにハマり、安定感バツグン。さらに中央はマジックテープのヒモで補強、段差の衝撃でバッグが落ちるなんてことはありませんでした。

17Lの容量は、宿あり2泊3日程度の旅であれば充分です。着替え、輪行袋、ミニポンプや替えのチューブなど輪行グッズまでバッチリ収納。

 
 自転車から外して持ち運びできるよう取っ手が付いていますが、持ちにくく、やたら固いので荷重も加わり手がすぐに痛くなります。
輪行の駅なか移動程度であればいいですが、基本的には持ち運びしない用途での使用がオススメです。
そうでなければバンドを付けて肩にかけられるようにするなど加工が必要です。
 
  CD
ステーショナリーハンドルバッグ

【コメント:のぶ】
これは意外なほど便利でした。
ハンドルバーへの装着はひっかけてマジックテープで合わせるだけ。テープの面積が大きいので走行中も安心です。
現地に着いたらすぐに取り外して、ショルダーバッグに変身。

 
ショルダーのまま走っているとバッグが動くので結構、わずらわしいですよね。

乗り降りの多い城下町散策では、着替えなど最悪なくなってもいいものはパニアバッグにそのまま残して、貴重品はこのバッグで持ち運びました。

 

百名城スタンプ帳もバッチリ入るのも城めぐらーとしては嬉しいところじゃないでしょうか!?
 

 
  スポーツラック+ツアーシングル

【コメント:阿部ちゃん】
ツーリングには絶対に欠かせないキャリアとバッグ。これから揃えようかなとお考えの方には是非ものです。

 
FREELOAD スポーツラック

まずはどんな自転車にも取り付け可能のキャリア、フリーロードのスポーツラックです。前回宮城ではフロントサスペンションフォークに取り付けましたが、今回はリアのシートステーへ取り付けてみました。そうなんです、前後兼用なんです。恐らく取り付けられない自転車はないであろう高性能のキャリア。その秘密はダボ穴を要しないブラケット方式。
アーレンキーを使ってストラップを巻きつけることによって固定する独自のデザイン。ずり落ちたり外れたりしないのか?ノンノンノン。

 
 信じられないくらいの超強力巻き取り機能で4点を極限まで締めつけることができ、取り外し専用の工具を使わない限り外れる心配はございません。オフロードでも25㎏まで積載可能なので、目安としてはメスのカンガルー1頭分です。3種類の長さのアームがセットになっておりますので、自転車に合わせて角度調節が自由自在。
 
  Basil ツアーシングル レフト

【コメント:阿部ちゃん】
今回はキャリアバッグも一緒にご紹介。
 バジルブランドのツアーシングル。レフトとライトがございますが、私はレフトを使用しました。見た目以上の大容量(17L)に、今まで自前のリュックでやり過ごしていた自分を一晩中責め立てました。

 
2泊3日の据え置き旅行の荷物を詰め込むにはジャストサイズです。走行中踵が当たらないように角度をつけてあるのが嬉しい施し。撥水性のあるポリエステル素材と両サイドに装備してあるリフレクターにより、様々なシチュエーションに対応している優れ物。上部には取っ手が付いているので輪行時の持ち運びも便利。ここまで行き届いたバッグがなんと税込5,250円。これを得ずしてツーリングの楽しさは得ず。

あべ納得の2品を是非体感して下さい。

 
【その四】:今回の城攻めは…。
 
今回の旅を振り返ると…
日本100名城 高岡城   【コメント:のぶ】
高岡城は行く時期を完全に間違えました。
ここは城址公園として現在に息づいており、公園型の場合、訪れるべき季節がある、あるいは季節の移り変わりを楽しむことが必要でしょう。
 
高岡古城公園は百名城であると同時に、日本さくら名所100選にノミネートするほど春の名声が高く、また11月もイロハモミジの鮮やかな紅葉が水堀に映えます。
公園内は自転車で散策可能ですから木々の彩りを味わいながら堀に沿って走ってみたいです。

また、前日まで高岡万葉まつりという催し物があり、万葉集4,500首以上を朗唱するという珍しいイベントで興味深いです。
今回は単純に石川県との組合せの良さで訪れましたが、次回は時期を狙って行くと毎回、違った印象になるのでしょう。

今回は足を延ばして富山にも行こうという計画でした。
高岡-富山間は20km、電車に乗れば20分ですが、輪行袋にしまって、到着したらまた組み立てて…を思えば、走ったほうがラクだし、その土地の空気もわかるというものです。

 
  おかげで高岡城と富山城の比較もできました。百名城はどうして高岡なのか。
 
 高岡城は富山城のように再建建築物はないのですが、城郭作りの名手と呼ばれた高山右近の縄張りがファンの間で人気が高く、また、石垣、水堀の遺構が残っているなど往時を偲ばせる深みがありました。
富山城は眺めはいいのですが、歴史的に存在しなかった天守や石垣が建造されていて、史跡的価値の観点で競り負けたようです。
しかし、現在は史料に根ざした整備も行なわれており、再訪時には別の顔になっているかもしれません。
 
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