第7回 湯築城(愛媛)

第7回湯築城の回 ページメニュー
【その一】ルート317
【その二】県道187号
【その三】道後公園
【その四】湯築城資料館
【その五】本丸跡へ
【その六】道後温泉
 

 
湯築城
所  在 愛媛県松山市
築城年代 南北朝期(14世紀前半)
城  郭 平山城
築城者 河野氏
城  主 伊予国守護河野氏
廃城理由 天正15年(1587年)城主となった福島正則が居城を拝志城に移したため
天  守 無し
見  所 道後公園、それ自体が博物館
最寄駅 道後公園駅(伊予鉄道)
 

 
四国編その三。
真冬の峠を自走で越え、道後温泉と近接して広がる湯築城を目指してひた走ることに。
峠では神隠しのようなカフェ、夜は念願の道後温泉で旅の疲れを癒します。
 
【その一】:ルート317 <コメント:のぶ>
 
  今治を出立したのは午前9時。
四国遠征、最大の難所、40kmの峠越えがついにやってきました。
目指すは道後温泉。
目標到着時間は午後1時。
旅館のおやじが最後に坂道きついよ、という的確な情報をくれました。
 
  最初の5kmほどは平地だったのですが、そこから上りが始まってしまいました。
 
  荷物が多すぎるのですが、今さら言ってもしょうがないことは口にしないことにしました。
 
  休憩しながら行きまっしょい。
中島みゆきの軍歌で奮いたちます。
 
  男には男の…ふるさとが…
 
  今日はもう倒れても生まれ変わって上りだすかもしれませんね…
 
  後から写真を見せてもらうと、結構、良い景色あったんですね。
 
  必死すぎて気づきませんでしたよ。
 
  乗鞍などのヒルクライムレースとの最大の違いは背負っているものが違うこと。
実重量が重いので、サドルにつけるお尻の痛みを初めて感じました。
 
  ここは水ヶ峠トンネルの入り口!
ここまで来ると後はほぼ下りなのです!!
今治から19km地点、正味の上りは14kmか。
 
  2.8km、水ヶ峠トンネルを抜けるとそこは松山だった。
 
  Nobu Cafe
  下りに入ると相変わらず異様に寒い…
と思ったら峠道で運命の出会いが!
あまりにも暖を取りたくて幻覚を見たかと思いました、おしゃれな佇まい。
 
  センスが光る店内はビートルズのヘビーローテーション。
落ちつけすぎる〜
 
  ここは英国風にティーを飲むのがたしなみというものでしょう。
 
  世情をわきまえない男。
でもカフェモカもおいしそうだね。
 
  絶品だったというワッフル。
 
  疲れたときは甘いものが一番ですね。
 
  かかる曲すべて、みんなが口ずさめますからね、ビートルズは偉大だ。
 
  ぼくも「のぶ」ということを言い忘れてしまいました。
10年7月にオープンしたばかりだそう。
ランチも食べてみたい、また行きたい。

 Nobu Cafe
 〒791-0127
 松山市藤野町甲 184
 TEL:089-977-2737
 9:00〜(水曜定休)

 
【その二】:県道187号 <コメント:のぶ>
 
  元気回復!
あとは下るだけだ!
 
  丘の上に巨大な何かが…
実は甲府の武田氏館の裏からも何か見えたのですが、あからさまに目立つ物には関わらないようにしています。
今回も迷わずスルー。
 
【その三】:道後公園 <コメント:のぶ>
 
  1時に無事到着!
途中休憩をはさみ、約4時間の自走をクリアした瞬間!
怖いくらい予定通りだ。
 
  子規記念博物館は盛り上がっています。坂の上ですからね。
俳聖正岡といえば野球だと阿部が繰り返すが何故かは問わない。
 
  日本最古の湯釜。
かつては現役だったらしい。というか明治27年(1894年)まで使われていたらしい。
上部に南無阿弥陀仏と彫られています。
 
  湯築城、すなわち道後公園で案外、人は多い。
正直この城跡は、道後温泉の近くだから来たというくらいのモチベーション。
南北朝期の城、伊予の守護・河野氏、どうもマイナーすぎる感が拭えなかったんですよね。
 
【その四】:湯築城資料館 <コメント:のぶ>
 
  しかし、この資料館はしっかりしていました。
そんなマイナーな河野氏の歴史をコンパクトかつ丁寧に教えてくれて感動しました。
この城は河野氏と共にあり、四国統一を目指す秀吉が送った小早川隆景に包囲され、降伏した瞬間に歴史が止まったんですね。
 
  勉強もしたので遠慮なく!
 
  出てきたときにはすっかり河野フリークになった一行。
 
  武家屋敷1
  これは復元された武家屋敷。16世紀中頃を意識しているそうです。
実際、発掘調査に基づいているらしく、中の間取りは調査成果によるものです。
 
  人形たちは当時流行の連歌会の様子。
こうして教養を高めあっていたのでしょうね。
奥の人は考えこんでしまっています。
 
  隣部屋では小物が客人に出す茶を淹れています。
茶の湯もまた武家のたしなみでしたのでこんなぞんざいに作るものとは思いませんでした。
 
  武家屋敷2
  発掘で出土した結果、この区画は家臣団の屋敷が並んでいたことが分かったそうです。
そのため、二棟の武家屋敷が復元されています。
 
  当時の排水溝やゴミ捨て場も再生されています。
 
  土塁展示場
  城郭としての湯築城の特徴は二重に巡らされた土塁と水掘にあります。
 
  その土塁も穴を掘って、地層を研究したそうです。今では解説を加えて一般公開されています。
発掘調査を即、観光に結びつける。
観光王国・松山の力を見ました。
 
  この道後公園は公園自体が博物館となっていてそれ自体、新鮮なものがありました。
そういえば、トイレの数もすごく多い。
 
【その五】:本丸跡へ <コメント:のぶ>
 
  湯築城は徳島城と同じ平山城。
本丸は丘の上にあり、自然がいっぱい、斜度いっぱいなのも似ています。
 
  40kmの峠越えをすると疲労はありますが、不思議と足取りに自信がみなぎっております。
 
  神社と見ると所構わず拝むのはよほど過去に祟られるようなことをしたに違いない。
 
  山頂には天守ならぬ、展望台が。
これには少し萎えました。
これであれば、徳島城の未整備を見習ってほしい。
 
  しかし眺めがいいのは事実。
向かいの山には松山城が。
今頃は大掃除の最中のはず。
旅の最終地点でもあり、いよいよ感もあります。
 
  観光の人がいると相互に依頼できます。
初の3名ショット!
「和田です」さん、いつもカメラありがとうございます。
 
【その六】:道後温泉 <コメント:のぶ>
 
  本日の宿「玉菊荘」に到着です。
 
  とりあえず荷物を置いて街に繰り出します。肩はほぼ限界です。
 
  司馬遼太郎原作「坂の上の雲」の舞台にもなった松山。まさにタイムスリップをしたかのような街並。圧巻です。
 
  これが道後温泉です。夏目漱石の「坊っちゃん」の舞台やスタジオジブリの「千と千尋の神隠し」の銭湯のモデルとしてもお馴染みです。
 
  やっぱやっちゃいますよね。
 
  温泉はとりあえずお預けして、松山ブラブラスタートです。道後温泉の向かい側のアーケード街に入ります。お邪魔します。
 
  相変わらずの特産品目白押しぶりです。雰囲気負けしてつい買っちゃいたくなりますよね。
 
  こんな感じで。
お土産屋さんで勝手に買い物しだすのぶさん。何かいいもの見つかりましたか?
 
  アーケードを抜けると「椿の湯」なるものが。
知る人知る道後温泉の姉妹湯だそうです。本家と比べるとかなりヨーロピアンな造りですな。
残念ながら中には入りませんでした。
 
  次は~道後温泉駅です。
素材は換わってますが、シルエットは当時のまま。
 
  いわゆるチンチン電車も健在です。
 
  地元では「坊っちゃん列車」の愛称で親しまれているそうです。
ベストセラーの影響力。
 
  近くには大きなからくり時計。
目覚しとして持って帰りたいぐらいのハイセンスぶりです。記念に一枚。
 
  あらかた散策終えまして、そろそろここらで一杯。地ビール屋さんがちょうど良いところにありました。
 
  みんな顔に出ちゃうタイプでして。
疲労の色は隠せません。
今日は心からお疲れ様でした。
 
  からの最高のキメ顔いただきました。
タウリン1000mgぐらい入ってました?
 
  出てくる料理もビールが進みそうなものばかり。ご当地飯って何でこんなにおいしいんですかねぇ。
 
  地ビール屋さんで日本酒頼む。
邪道です。
お疲れっす。(2回目)
 
  いい心持になったところでメインステージ道後温泉入湯です。
 
  3種類あるうちの「神の湯」と「又新殿(ゆうしんでん)」なる場所の拝観に行って参ります。
又新殿とは、かつて皇族が利用していた専用の浴室のことだそうです。最後に利用したのは50年以上前のことで今はセキュリティー上利用できないというお話です。
それなら俺らに使わせてくれればいいのにとのぶさん。残念ながら撮影はNGでした。
 
  他の場所は至って開放的。
遊郭を思わせるこの佇まい。
完全に優越感に浸ってます。
 
  室内もご案内。
明治の文豪に愛された聖地で夏目気取ってます。
 
  大広間にてお風呂の準備。若干無防備な感じですが、失うものは何もありません。
さて肝心のお風呂はというと、湯築城跡で発見した「湯釜」が湯船のド真ん中に鎮座しておりました。阿部がちょっとした神隠しに遭うのですが、それはまた別のお話。あとは御想像にお任せします。
 
  風呂上りまた軽く一杯やって今日はおしまい。
明日はいよいよ最終日。現存天守松山城に攻め入ります。明日も天気もちますように。

つづく。

 
 
2010年12月26日(日) 目的地:徳島港
移動:東京 有明 ⇒ 徳島へ 旅のテーマ:フェリーの旅
タイムテーブル 旅費 (一人分)

16:00 りんかい線「国際展示場」駅集合  
16:30 東京港フェリーターミナル着  
18:00 徳島へ向け出港  フェリー(有明-徳島) ¥9,750
宿泊 フェリー 船中泊  
2010年12月27日(月) 目的地:徳島港
移動:徳島到着 旅のテーマ:四国上陸!
タイムテーブル 旅費 (一人分)

13:20 徳島港着  
宿泊 はやし別館
徳島県徳島市中通町2-22
TEL:088-622-9191
 素泊まり ¥3,500
2010年12月28日(火) 目的地:今治城
移動:徳島 ⇒ 今治 旅のテーマ:青春18切符で輪行
タイムテーブル 旅費 (一人分)

6:39 徳島駅発  電車 (徳島-今治)
9:09 高松駅着  青春18切符 ¥2,300
10:04 高松駅発  
11:13 観音寺駅着  
11:40 観音寺駅発  
13:48 今治駅着  
宿泊 米長旅館
愛媛県 今治市常盤町1-1-4
TEL: 0898-32-0554
 朝・夕食付き ¥6,400
2010年12月29日(水) 目的地:湯築城、道後温泉
移動:今治 ⇒ 松山 旅のテーマ:40kmの峠を自走!
タイムテーブル 旅費 (一人分)

9:00 宿を出立  
13:00 道後温泉着  
宿泊 玉菊荘
愛媛県 松山市道後湯之町4-47
TEL:089-921-5395
 素泊まり ¥4,500
(入湯税、自転車預かり賃含む)
2010年12月30日(木) 目的地:松山城
旅のテーマ:旅の終わりに
タイムテーブル 旅費 (一人分)

13:00 松山城にて解散  
 
<参考:四国編の経費>
※有明から松山城まで。食費を除く。飲み食いしすぎました。
①移動 (ひとり片道)
フェリー 有明-徳島 ¥9,750
電車賃(青春18切符) 徳島-今治 ¥2,300
自走 今治-松山 ¥0
¥12,050
その他のプラン
新幹線 + 急行 東京-松山7時間で着くかわり 片道 ¥20,280
飛行機 羽田-松山2時間半で着くかわり 片道 ¥34,630
②宿 (一人分)
はやし別館 (徳島) 素泊まり ¥3,500
米長旅館 (今治) 朝・夕食付き ¥6,400
玉菊荘 (道後温泉) 素泊まり、入湯税、自転車預かり賃含む ¥4,500
¥14,400
 今回、東京を出て松山に着くまで4泊しましたが、途中、4つの城巡り、3つの町を観光できました。
 
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