自転車旅行 第33回 東京都(最終回)

 2年前の7月から始めたこの『プロジェクト135』も最後の東京都になりました。同じ7月でも2年前、最初の山形の時は大雨でした。今回は既に梅雨も明けて連日35度を超える猛暑の中、覚悟を決めて出かけました。
 雨もあり、猛暑もあり、強風もあり、いろいろなことがあった47都道府県でした。全部出来るのか不安になった時もありましたが、何とか最後まで出来ました。楽しいことが沢山あったので終わるのが寂しいような気分です。
 
■今回場所は

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  通勤時間帯の電車に自転車2台持ち込むのはひんしゅくものなので、通勤時間になる前、早朝一番の電車で池袋へは6時頃到着。人もまばらです。
  駅の片隅で組み立てて、、、
  近くのホテルで着替えして、、、
  いよいよ都内へ出発です。明治通りも早朝でガラガラです。都内が何時もこんなに空いていると快適でしょうね。
  早稲田と三ノ輪橋の間には、ただ1本残っている都電が走っています。
  今日は急ぐ旅ではないのであちこち寄り道です。
神田川にかかる橋の上で、この辺の桜並木は両側から川にかかり、時期になると大勢の人でにぎわいます。
  神田川沿いには風情のある建物も多く、ゆるゆると走るには最適です。
古池やで有名な芭蕉庵です。
  椿山荘裏手の冠木門です。
  神田川を離れて、JR飯田橋をくぐり、九段下へ向かいます。金大中事件のあったホテルを見上げて、
  ご存知靖国神社に到着しました。
私達が参拝してもC国からもK国からも抗議の声は上がらないだろうと安心してお参りしました。
  ここまで来ると暑くて暑くて、茶店で冷やしました。
  靖国神社の近くには桜の名所、千鳥ヶ淵があります。神田川沿いよりももっと有名です。
  千鳥ヶ淵の上を高速道路が走っています。いかにも東京らしい景色です。
  お濠の周りにはいろいろな施設があります。
これは戦没者慰霊苑です。240万人の無縁仏が埋葬されているとか。
  遠くに国会議事堂が見えてきました。
  国立劇場です。
  井伊直弼、桜田門外の変、桜田門はくぐり抜けられます。
  桜田門といえば、警視庁。
この日は右京さんも薫ちゃんも出かけていて会えませんでした。
  桜田門でお濠と別れて霞ヶ関を通ります。最初に出てくるのが法務省。、、、その後は最高裁判所、経産省、などなどいわゆる霞ヶ関が続きます。
  解体新書の杉田玄白のお墓のあるお寺、何故かいろいろな石像がありました。杉田玄白との関係はいまだに不明です。
  皆さん愛宕山ってご存知ですか?
騎乗の名手、真垣平九郎が馬で石段を駆け登り、駆け降りたと伝えられるあの山です。その山を通り抜けられるトンネルです。都心にトンネルはちょっと珍しいと思います。
  その愛宕山の上にはNHK放送研究所があります。ラジオ放送はここから始まったとか。今は八重の桜とあまちゃんを売り込んでいました。
  港区にはいろいろ有名なものがあります。まず増上寺、徳川家の菩提寺?それより箱根駅伝がこの道を通ります。
  有名なのでは東京タワー。スカイツリーが出来てちょっと影が薄れましたけど、私の中学校時代に出来た懐かしいものです。
  今はあちこちに高層ビルが出来ましたが、出来た当時は高さにびっくりしたワールドトレードセンターが見えてきました。
  東京港で涼しい風に当たり、「そーだっ!水上バスに乗ろう!」といいこと思いついたのです。暑いし、疲れたし日の出桟橋から浅草まで、、、素敵な決断でした。
  何と袋に入れなくとも自転車も乗せてくれるのです。
  後は景色を見ながら、40分ほど涼んでいれば浅草へ運んでくれます。
  浅草名物金色に輝く不思議な物体、何に見えますか?
  浅草は人、人、人。とても自転車に乗れる状態ではありませんでした。
  浅草から上野へ、上野駅北側の跨線橋を渡ります。
トーチャンもっと早くシャッター押さなきゃ、、、わざとじゃないでしょうね?
  上野公園を抜けて、、、
  谷中霊園へ。
  何しろ暑くて、暑くて、見栄も外聞もなく頭から水をかぶりました。
  そして、何回カフェへ入ったでしょうか?2人でスポーツドリンクを3リットル、水を3リットル、氷やソフトクリームなどを3回、それでもトイレへはお昼に念の為行った一回だけ、。かいた汗はどのくらいだったのでしょう。よく熱中症にならなかったものです。
  ようやく池袋が近づいてきました。
裏通りにあった趣のある食べ物屋さん、、、。何でもある作家のお屋敷だったとか。
  今朝、早稲田の辺りで出会った都電の踏切を反対に渡り、ゴールはもうじきです。
  雑司ケ谷の大鳥神社を過ぎました。
  鬼子母神境内で、最後のアイスクリームにありつきました。
  今回は珍しくトーチャンも写真に入っているのです。誰に撮ってもらったか?
  実は最終ゴールをトーチャンの会社にしたのです。上の写真はゴール直前社員の人が撮ってくれたのです。
ゴール地点にはこんなものが用意されていました。
  かくして『プロジェクト135パート1』も無事終了したのであります。
 2年前、2人の年齢が135歳だったのにちなんで、勝手に『プロジェクト135』と名付けて始まったこの企画。47都道府県を走るという目標は事故もなく、怪我もなく無事に完了しました。2人合わせて135kgにする目標の方は残念ながら到達できませんでした。これは引き続き努力します。
 今にして思えば最初の山形県は走るべきではない豪雨でしたが、こんなの平気だよというトーチャンの言葉にそんなものかと走ってしまたのは恐ろしい事でした。静岡県では、あれは今でいう熱中症だったと思います。山口県での強風はよく走るのをやめたと思います。阿蘇の下りはスピードが出すぎて今考えればとても危ない事だったと思います。トラックに幅寄せされたり、向こうからの右折車が私の直前に出てきたり、怖いこともいろいろありましたが今になれば楽しかったこと、良かったことが沢山思い出されます。

行った事がない場所に行けたこと、美味しいものが食べられたこと、いろいろな温泉に行けたこと、車では気づかないもの、景色を見られたこと、各地の人たちの親切に触れられたこと、まだまだたくさんいいことがありました。135を始める前と、今とを比べると、私の乗り方は各段に上手になったと思います。自転車に乗る体力も向上したと思います。
 機会があれば皆さんも自転車を楽しまれてはいかがですか?若くなくとも大丈夫です。私たち、もう140歳に近づいています。近所に親切な自転車屋さんを見つければ自転車の修理が出来なくとも大丈夫です。自分のペースで、自分の好きな所へ、自転車でのんびりと出掛けてみませんか?ちょっときついな、と思ったこともありましたが、終わりとなると寂しい気がします。きっとまた何かを初めて皆さんに読んでいただくこともあるかもしれません。

皆さん、2年間ご愛読頂きましてありがとうございました。とても楽しませていただきました。感謝いたします。

 
 
 プロジェクト135 パート2 始まります!
 小さな事ですが47都道府県を走り切り、皆さんにお祝いしてもらって、今はある種の達成感があります。私達、根がなまけものなので、「あ~終わった」としておくと何もしないでそのままボケるのではないか、と心配してくれる若者が多いのです。老人は目標がなくなると良くない、とのことで、全国47都道府県を『プロジェクト135 パート1』として、次は世界遺産と自転車をテーマに『プロジェクト135 パート2』を8月末頃から始めます。ご期待ください。
 
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